子どもが6か月になり、そろそろ絵本の読み聞かせをと思うのですが、 ママ友の中にでも早すぎるという人もいたり、大丈夫という人もいたりして悩んでしまうのですが、いつごろから始めるのがいいのでしょうか。
早すぎるということはないと思います。うちの子は、生まれてすぐにコウノトリブックスをプレゼントされ、 半信半疑でしたが、読み聞かせを始めました。最初はそんなに反応がなかったのですが、3か月ごろには、好きな本を見せると笑って、 喜んでいるようでした。わかるんだなって、感心していました。
私も「早すぎる」という言葉はどこにもないと考えています。 いろいろな説や意見があるところですが、おなかの赤ちゃんに読み聞かせたり、生まれてすぐの赤ちゃんに読み聞かせたり、 早いに越したことはないと思います。もちろん、本の選び方や読み聞かせの仕方が大切ですが。


最初は、赤ちゃん用という絵本を探して読み聞かせをしていたのですが、 段々と何を選んでいいかわからなくなって、そのうちに動きも活発になってきて絵本がなくても大丈夫、なんて感覚になっているのですが。 やっぱり、絵本は読み聞かせを続けた方がいいと思うのですが、何をどう選んだらいいのでしょうか。
そうですね。絵本に限らず、お子さんに本を選ぶとき、「良書」「推薦図書」「名作」「すぐれた絵本」などのキーワードが良く出てきますね。 これは、お母さんにとって安心のキーワードになりますね。ですが、そういったお墨付きの本が、ご自分のお子さんに合っているかどうか、その保証ではないのですね。
子どもって、一人ひとり個性が違いますよね。うちの子はおとなしい性格です、自分の思ったことを言えないのですが、好き嫌いはあると思うんです。
「赤ちゃん」というキーワードで一括りにされますが、本当は、○○ちゃん、○○くんといった個人です。 容姿も違えば、性格も違います。でも、その個性はわかりにくいですよね。何か言っても「オギャー」とか、 「ワニャワニャ」といった理解不能な言語表現ですから。
お父さんやお母さんに自然に似てくると思っていいんでしょうか。私にもこんな子に育ってほしいという夢や希望があるのですが。
それらを推測して、この本はどうかな、と選ぶ作業を、どれだけ丁寧にするかですね。それがその子どもにとっての適書探しになるわけです。 親の価値観を押し付けすぎて、「適書」どころか、子どもにとって本を 「敵書」にしないで欲しいですね。


読む力をつけるためには本を沢山読ませるといいと聞きました。本を沢山読んだ子は、社会性がある子になるとか。小学校入学までに何冊くらい読めばいいですか?
何冊読めばいい、というものではありません。何冊読もうと感動との出会いがなければ力になりません。 もちろん、文字や文章を読む力はつくでしょう。オギャーと生まれてから一人一人の人生の時間は、1秒たりとも待ってくれません。ただ前に進むしかないのです。 それでも悩み、迷うのが人生です。そんな人生を生き抜くための知恵を、今までの先達たちが本という形で残してくれています。その知恵を沢山吸収してもらいたいですね。。
沢山本を読めば、中にはその子にあう本もあると思っていたのですが。
ご質問は、まさに「適書」選びの核になる質問です。本という形をしたものには、2通りあります。 情報を文字にして本の形にしたもの、そして、人格形成のための栄養素になるような本、です。最初の情報を文字にした本、これは知識を得るための本です。 それに対して、人格形成のための本は、知恵を得るための本です。
子どもが人生を生き抜くための知恵を得られるために読書をするということですね。
そうです。子どもに必要な本は、生きる力を育む本なのです。そこに隠されているのは、 「感動」という素敵なスパイスです。その感動で、心の扉を開かれた経験のあるなしは、子どもたちの人生に大きな差を生みます。 自分を知り、人を知り、社会の中で生きていく力、それを一緒に育んでくれる本を探す、それが「適書」探しです。
ということはその子にあった本を選ぶことはとても大切なことなんですね。。
はい、幼年期の子どもに必要なものは、本を通した疑似体験、そこで得る力です。コウノトリブックスの目指す「適書」探しは、それが目的です。 そのためにも、絵本って面白い、そう子どもが感じるアプローチの仕方が大切です。それは親子、家族によっていろいろです。コウノトリブックスは、その道筋を一緒に探すサービスです。



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